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kei*milano

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ギラギラ・ステジスタ。

「ステジスタ」を日本語に訳すと、「見習い」という感じだろうか。
デザイン系業界では、学校を卒業したての新人は、
大抵、この「ステジスタ」の期間を経て、採用される。
期間は3,4カ月が一般的と思われる。(6カ月なんてとこも…)
事務所によるが、ほとんどは「タダ働き」である。
なにを隠そう、私も『経験済み』だ。(無収入って、ツライ。)

最近、仕事が立て込んできたので、
そろそろ「ステジスタ」を取ろうという話になった。
とにかく数ヵ月は「タダ働き」してくれるので、雇う方はお気楽そのもの。
そして昨日、
インテリアデザイン学校を卒業したばかりのトルコ女子が面接に来た。
とてもステキな、そして見るからに金持ちの娘な、女子だった。
私はボスの隣で、仕事(をしている振り)をしつつ、会話を盗み聞き。

この彼女、とてもキャリア志向の強い人だった。
ちょっと『ギラギラ』した印象。
実家は建築事務所で、家族全員、建築家。
そんな家族(父親)の反対を押し切り、
ミラノで実務経験がしたいと残留を決め、仕事を探しているのだと言う。
どんな将来ビジョンがあって、
自分にとっていかに実務経験が必要かを、熱く語った。
そして堂々と、
「私はCADとか3Dのプログラム(どちらもコンピューターで設計する際に使うプログラムのこと)は、まだあまり使えませんが、使い始めたらすぐに覚えます。私はとても賢いので、覚えるのはとても早いです。」と言い切った。
ボスはニコニコしながら、
「ウチのkeiは、とても優秀だよ。」と言い、私を見る。
「そんなことないです…」と私。
謙遜してしまうのは、日本人の悲しいサガなのか。
彼女の作品を見る限り、残念ながら、
プログラムを使えないのは本当のようだ。

結局、彼女は来週中頃から、私の同僚になりそうだ。
ボスは「プログラム、使えないんだって。よろしくね。」と、私の肩をたたく。
要するに、教育係は私ってこと?!
3,4ヵ月後、給料を払う時点で、
彼女が成長してれば、ボス的には問題ないのだ。
でも本当は、とても嬉しい。
感じのよさそうな子だし、同僚がいた方がやっぱり楽しい。

彼女を見て、ふいに自分が面接した時のことを思い出した。
あの頃、私も、雇ってもらうのに必死で、
自分を少し過大評価して売り込んだ。

「ここ(ミラノ)で、経験を積みたいんですっ」

彼女と同じ台詞を、私も言った。
私も、あんな風に、ギラギラしてたのかな。
そう思って、笑ってしまった。

次回、当時の自分のことを書きたいと思う。
by kei-milano | 2006-10-14 22:10 | プライベート
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