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kei*milano

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現場より。

私が日本に帰って、ミラノに居なかった間、
パートナーG氏が進めてきた仕事の
現場工事が先月から始まった。
私は、今回は助言する以外、何もしていない…。
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この物件は、元々あったプランをあまり変えないようにしてある。
本当はいろいろあちこち変更して、ガラっと一新したかったのだけど、
そうするとどうしても予算が上がってしまうので、やむなく却下…。

『価値観とお金のやりとり』の難しさを、
最近ひしひしと痛感している。
でもそこがまた、面白かったりもする。

「私達がいいと思うプラン=施主が望むプラン」とは限らない。
どんなに使い勝手が良くなっても、
どんなに格好いいプランが出来ても、
依頼主がそこに価値を見出さないのなら、それは価値のないもの。
たとえ価値観が一致していても、
それが予算を遥かに上回るなら、やはり実現は不可能だ。

有名デザイナーによる高級な椅子と、1000円で買える椅子。
「ただ座れればいい」と思っている人が買うのは、きっと後者。
前者が欲しくて仕方がない人も、お金がなければ買うことはできない。

設計する側としては、そこが悩ましいのだけれど、また楽しい。
プランの説明をして、それ(価値)を理解してもらったり、
予算内で出来ることをあれこれ考えたり、
「出来ない」拘束があるからこそ、妙案が出たり、
その過程が、実は一番楽しいんじゃないか、と思う。

今は、現場の職人さんと、バトル。
手抜きをされたり、注文が間違っていたり、遅れたり、
床を壊してみたら、思いもしないトラブルを発見したり、
毎日必ず一騒動があるのです。。。

この家は来年1月には完成予定。
ちゃんと、無事に引き渡せますように…。
by kei-milano | 2007-12-22 21:12 | お仕事
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