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ヴェネツィア・ビエンナーレ 1

2年に1度行われる「ビエンナーレ」の建築展は今年で10回目。
展示会場は大きく2ヶ所に分かれている。
「Giardini」と呼ばれる万博跡地と「Arsenale」という造船所跡地。
他にも小さな入場無料の展示スペースが街中に点在している。
毎回、「Giardini」より「Arsenale」の方が興味深い展示をする。
もし「ビエンナーレ」を観に来たけど1日しかないというなら、
断然「Arsenale」を廻る方がオススメだ。
今回はのんびり日程を組んだので、
初日は「Giardini」、2日目は「Arsenale」と決めた。

ヴェネツィアに着く頃には、霧も晴れて、最高のお天気。
まずは荷物を置きにホテルへ向かうことにした。
今回の宿泊先はLido島。
本島より値段が安かったというだけの理由で、この島にした。
ヴァポレットに乗れば、サン・マルコ広場から15分くらいで着く。
(でもLido島の乗船場からホテルまではちょっと遠かった…)

ホテルのレセプションでナイトライフのための情報を仕入れてから、
近くのBarで遅めのお昼飯を食べて、
再びヴァポレットで本島に戻り、いざ「Giardini」へ!

「Giardini」という名の通り、ここは緑でいっぱい。
歩いていて、とても気持ちがいい。
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(入口)

ここでは、万博時に建設された各国パビリオン内で、
各々の国の最新建築、これからのプロジェクト、
その国特有の建築様式などが展示されている。
どんなにグローバル化が進んでも、
「お国柄」みたいなものは消えたりしないんだろうな、と思うほど
毎回、それぞれの「顔」を見せてくれる。

しかし、今年の展示は、やっぱり、噂どおり、、、、。
あんまり楽しめるものではなかった。

個人的に良かったのは、「スペイン館」。
スペインでは近年建設ラッシュが続いていて、
新しく、興味深い建物がてんこ盛り。
建築業界に元気があるのが伝わってくる。
展示方法は比較的シンプル。
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(スペイン館外観)

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(スペインといえば、この人!カラトラバの作品模型)

他に気に入ったのは、「フィンランド館」。
小さなスペースだったけど、
住宅の作品を中心にしたパネル展示を行っていた。
ここにはすぐに取り入れられそうなアイディアやデザインがいっぱい。
目新しいものはなかったけど、とても好感が持てるものだった。

「イタリア館」は、いまいち。
私は楽しめなかった。
中にカルロ・スカルパが設計した中庭があって、
展示には全然関係なかったけど、これが一番良かった。
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(スカルパ設計の中庭)

当然、「日本館」にも足を運んだ。
入口にちょっとした人だかり。
「おっ、人気があるじゃん!」と思ったのも束の間、
実は「日本館」では靴を脱がなくてはならなくて、
着脱に手こずっている西洋人の「人だかり」だったのだ。
私の友達には、これがとても不評で、
「靴を脱がなくちゃいけないなんて、面倒くさい」とか、
「さんざん歩き回って、足がチーズになっている(相当臭いという意味)人ばかりじゃん」とか言われたけれど、
「私の国だから」という理由で、なかば無理矢理入場させた。

入口は小さめで、身をかがめて入る。
日本人なら、「茶室」を意識していると、ここですぐに分かる。
展示は茶室を中心とした、少し「異質」な、または「特別な」空間。
「非日常」とか「ある瞬間だけ」を楽しむためだけの空間。
断崖絶壁に建てられた家、木の上に設けられた茶室、花見のための茶室、茅葺屋根の上に植物が育ってしまった(育てた?)ガーデンのような屋根を持つ家なんてのもあった。

「日本人って、変わってるよね」というのが、友達の意見。
あの茅葺屋根は私にも理解不能だったけど…。
私は「ハレとケ」の考え方とか、
一瞬の為に演出がされた「場」とか、結構好きなんだけど、
イタリア人の友達の反応を見て、
日本人はよりそうゆうのを好むのかもしれない、と思った。
私達はとても情緒豊かな人種なのね、きっと。(自己肯定的)

せっかくなので、だいたい一通り観て廻ったけれど、
みんなの興味を惹くような魅力的な展示は少なく、
ちょっとがっかり気味で、この日は思っていたより早く会場を後にした。
by kei-milano | 2006-11-01 06:11 | 建築 / デザイン / 展示
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